貧すれば鈍する 2012 6 23
2012年6月23日の朝日新聞には、このような記事があります。
「中国、国際会議で存在感」
「胡国家主席は、我が国の経済再生計画を支持してくれました」
スペインのラホイ首相は19日、
G20首脳会議後の会見で、問わず語りに切り出し、
中国マネーによる投資や対中輸出の増加に期待を寄せた。
中国政府はスペイン国債への投資家でもある。
来年の訪中日程を明かし、中国との緊密な関係を強調した。
(以上、引用)
いつの間にか、中国とスペインの関係は、宗主国と藩属国の関係になったのですね。
つまり、中国が宗主国で、スペインが藩属国という関係です。
藩属国は、宗主国である中国から王国や公国として冊封されることになります。
中国4000年の歴史において、欧州の西の端まで、
支配力が及んだことはありませんでしたが、
21世紀において、初めて、それが実現したのです。
数年前、欧州経済が好調だった頃は、
欧州は、中国に対して、民主化や人権問題を盛んに主張していましたが、
最近は、全く聞かれることはなくなりました。
さすがに宗主国に対しては、そういうことは言えないのでしょう。
スペインは、来年、朝貢に行くのでしょう。
冊封と朝貢については、いろいろな学説がありますが、
冊封が宗主国からの行為であるに対して、
朝貢は、藩属国が行うものです。